父が前立腺がんと診断されました。
がんが見つかるまでの経緯については、前回の投稿をご覧いただければと思います。
先日、骨シンチグラフィーとCTの検査を受けました。
結論・・・
👨⚕️「骨やリンパなどに明らかな転移は見られませんでした」
と、医師から説明を受けました。
医師のこの言葉に、家族全員が大きく安堵しました。
狭い診察室の中には、「よかった…」という声が自然とあふれました。
医師からは、
👨⚕️「ご高齢なので骨の変形は見られますが、それ以外に特に悪い所見はありません」
と、画像を見ながら丁寧に説明を受けました。
検査結果が出るまでの一週間は長いような短いような、なんとも心がざわざわと落ちつかない日々
だったので、ほっとした というのが一番でした。
結果が出るまでに想定した いろいろなパターン
骨シンチグラフィーの結果として考えられる5つのパターン
- 転移なし(骨、CTも異常なし)=最良の結果
→転移がなければ、治療方針を決定するだけ - 骨転移なし(CTで腫れあり)
→どこの部位に転移しているか、数や広がりの程度は? - 骨転移あり(CT異常なし)
→多くは脊髄・骨盤・肋骨・大腿骨などに出やすい
部位や数によっては「多発性骨転移」と診断されることも - 骨、CT共 転移あり
→1番心配してたのはここ! - 骨シンチグラフィーで疑わしい影あり(グレーゾーン)
→はっきりしないけど、怪しい。。経過観察、追加検査が必要かも
🌟今回の結果:①の「転移なし」
🏥 安心できる結果で、まずはひと安心。
これで、次は治療方針をどうするかを決める段階に進みます。
⚠️ でも、見えないがんがゼロとは言えない…
👨⚕️ 医師のことば:
「画像に映っていないだけで、極めて小さながん細胞が残っている可能性はゼロではありません。」
📊 グリーソンスコアにも要注意
父のスコア:4+3=7
→ 「中等度の悪性度」とされるレベルです。
このスコアの数字が高いほど、がんの悪性度も高く、再発や進行に注意が必要とのこと。
グリーソンスコアとは・・・
前立腺がんの悪性度を評価する指標。前立腺生検などで採取したがん細胞を、顕微鏡で観察し、がん細胞の構造パターンを1から5までのグレードで評価する。グリーソンスコアは、その中で最も多く存在するパターンのグレード(主パターン)と、2番目に多いパターンのグレード(副パターン)を足して合計値(2〜10)として示される。グリーソンスコア6以下は比較的悪性度が低いとされ、8以上は悪性度が高いことを示す。
グリーソンスコア6以下は比較的悪性度が低いとされ、8以上は悪性度が高いことを示す
参考:アーリーダ.jpの組織学的分類(グリーソンスコア)
治療の選択・・
転移がないことがわかれば、あとは治療方針の決定です。
医師からはこう言われました。
👨⚕️「根治(がんを完全に治すこと)を目指すなら、
治療法は大きく分けて“手術”か“放射線治療”の二択です。」
どちらも効果に大きな差はないそうです。
👩👩👦「えっ?どっちでもいいの??」
と感じた私たち。そこで、もう少し詳しく聞きました。
手術
- 手術は前立腺を全部取るので、取りきった、という心理的な安心感がある
- 手術の場合はお腹を切開し→前立腺を摘出→尿道と膀胱をつなげる
尿もれのリスクが高い(多くの人が経験) - 特にお腹に力を入れると漏れやすい → スポーツをする人には気になる点⚠️
- 改善には半年ほどかかることが多い(個人差あり)
放射線
- 尿もれは起こりにくい
- 放射線が周辺臓器にも影響することがあり、血尿・血便のリスクあり
- 2ヶ月間、平日毎日通院して治療(約8週間)
- 軽い体調不良(だるさなど)や、臓器へのわずかな影響が出ることも
- 通院中も車の運転は可能
手術にしても、放射線にしても、絶対に根治するかはわからないので
治療が済んでも、どちらも1〜2年はPSAの値は経過観察していく。
共通点・補足📝
- 手術でも放射線でも、絶対に根治するとは限らない
- 治療後も、1〜2年はPSA(腫瘍マーカー)を定期的にチェック
- 再発の可能性はゼロではない
- 手術でも、周囲の組織にわずかにがんが残る可能性がある(“まれ”ではあるが)
- CTなどの画像検査で転移が見つからなくても、目に見えない微細な転移がある場合も
- どちらの治療でも、1割程度の人はPSA値が再び上がることがある
最後に・・・
今回は「転移なし」という結果に、まずはほっとしています。
次回は、手術か放射線か——私たち家族が選んだ治療法について書こうと思います。
同じように悩まれている方の参考になれば幸いです。
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